松下竜一未刊行著作集 4
環境権の過程
松下竜一未刊行著作集第4巻。環境権訴訟から35年、今こそ読まれるべき草の根思想の出発点。海は誰のものでもない、みんなのものだ。明快な主張を掲げ、「環境への権利」を世に問うた豊前環境権訴訟。「裁判第一準備書面」(初出)を含め、その経緯を記した文章を集成。環境問題の急迫した今こそ読まれるべき、松下竜一・草の根思想の出発点。【解説】恒遠俊輔「主張微塵もまぐと言わなく」
著者略歴- 新木 安利
アラキ・ヤストシ 1949年、福岡県椎田町(現・築上町)に生まれる。北九州大学文学部英文学科卒業。元図書館司書。1975年から『草の根通信』の発送を手伝う。
【著書】『くじら』(私家版,1979年)、『宮沢賢治の冒険』(1995年)、『松下竜一の青春』(2005年)、『サークル村の磁場』(2011年)、『田中正造と松下竜一』(2017年)、『石原吉郎の位置』(2018年)、『石川啄木の過程』(2019年、いずれも海鳥社)
【編著書】 前田俊彦著『百姓は米を作らず田を作る』(海鳥社,2003年)、『勁き草の根 松下竜一追悼文集』、(草の根の会編・刊,2005年)『松下竜一未刊行著作集』全五巻(海鳥社,2008年~2009年)- 梶原 得三郎
カジワラ・トクサブロウ - 1937年、大分県下毛郡上津村(現・中津市本耶馬渓町)に生まれる。1956年、中津南高を卒業して、住友金属小倉製鉄所の日雇い臨時工となる。約六年後に正社員。1972年、35歳のとき、火力発電所の反対運動に立ち上がった松下竜一と出会い、以後、さまざまな市民運動をともにする。1974年、海面埋め立て阻止行動で逮捕され、37歳で失職。その後、さかな屋(18年)、私立短大学生寮管理人(18年)を経て、72歳で無職となり、現在74歳。
1タスケテクダサイ
2暗闇の思想を掲げて
3「アハハ……敗けた、敗けた」
4『草の根通信』は続く
初出一覧
(一部抜粋)