日蓮聖人「五大部要義」

仏教の近代化を成し遂げ、日本の思想界をも統率した英傑・本多日生師が、日蓮聖人の教えを説いた『聖訓要義』(大正8年刊)。そのうち、特に重要な日蓮聖人の御遺文(『立正安国論』『開目抄』『観心本尊抄』『撰時抄』『報恩抄』=五大部)についての講述を現代語訳し、昨今の社会情勢も交えながら分かりやすく説く。
【日蓮聖人御生誕800年記念出版】
著者略歴
本多 日生
ホンダ・ニッショウ
慶応3年姫路藩士国友堅次郎の二男として生まれ、菩提寺の本多日鏡の嗣子となる。哲学館(後の東洋大学)に学ぶ。宗門の積弊不振を嘆き、24歳教務部長となり教学布教に振るうも、宗門内の怨恨をかって、突如剥牒処分となる。正義貫徹のため、顕本法華宗義弘通所を各地に開設し東奔西走す。各宗協会から師を宗門に復帰させよとの声起こり、僧籍に復し妙満寺派綱要を編す。顕本法華宗と宗名を改す。仏教界の退廃と日蓮門下の分裂を憂い、各教団有志を募って統一団を結成。後、各界の名士からなる天晴会、その他講妙会、夫人のための地明会、労務者のための自慶会などを創す。日蓮聖人の唱える本仏・釈尊中心の仏教と、人生に勇気と慈悲をもって歩む信仰の感激を全国に展開し活躍す。明治から昭和にわたる日蓮門下の偉大な存在である。  昭和6年、65歳寂
土屋 信裕
ツチヤ・シンユウ
東京染井・法林山蓮華寺、昭和36年出生。航空自衛隊F4戦闘機幹部操縦士、大手商社を経て、航空会社の機長として国際線・国内線を飛行する。その傍ら、宗派を超えて日本各地で講演を行う他、アジアの仏教界と協賛して行う「妙法の行進」を5年間に亘って同志と共に推進した。インド・カンボジアの現地僧侶延べ4000人を動員し、2万冊の本多日生師選出の要約「妙法蓮華経」(現地語訳)を作成・配布。現在、欧米・アジアなどに布教の拠点を開設している。一般社団法人顕本法華宗義弘通所代表理事、「法華行者の会」主宰。編書:『明解 法華経要義』(海鳥社、2013年)
目次

立正安国論
開目抄
観心本尊抄
撰時抄
報恩抄


日蓮聖人「五大部要義」

四六判 上製/346頁
定価 3080円(本体2,800円)
ISBN 978-4-86656-092-2
C0015
2021年1月発行

キーワード:
カテゴリー: 宗教