江戸期、福岡・佐賀・久留米3藩に挟まれ、要衝として栄えた対馬藩きやぶ。強固な寺檀制度の下、この地で隠れて内々の信仰に生きた人々の苦難の歴史を、数次にわたる弾圧事件の顛末を通して探り、信仰の様相を明らかにする。