平和ブックレット 4
希望を語り、希望を学ぶ
これからの平和教育著者 山川 剛
戦争のない世界へ。夢と希望への提言を長崎から「人間は信じていい?」「希望を語れ?」そんな夢のようなことを、との批判があるかもしれませんが、私はいまこそ平和教育の出番であると思います。(略)逆風の吹き荒れる今だからこそ、大人は、とりわけ教師は、少し遠くの方に目を凝らし、自らの夢を持ち、子どもや若者に「希望」を語らなければなりません。大人、とりわけ教師が夢も希望も語ろうとしないとしたら、子どもはどうすればいいのでしょうか。21世紀を生きる希望と確信、これからの平和のための教育、それは「希望を語り、希望を学ぶ」教育だと思うのです。(本書「はじめに」より)
著者略歴- 山川 剛
ヤマカワ・タケシ - 1936年、長崎市に生まれる。36年間、長崎の小学校に勤務する。在職中から平和教育に力を注ぐ。1980年、ユネスコ軍縮教育世界会議に参加する。「長崎県原爆被爆教職員の会」副会長、2005年より活水高等学校非常勤講師。著書に「平和ブックレット」シリーズ(現在5巻)『希望の平和学』(長崎文献社)がある。