松下竜一未刊行著作集 1

かもめ来るころ

松下竜一未刊行著作集第1巻。歌との出遇い、そして別れ。『豆腐屋の四季』の頃のこと、蜂ノ巣城主・室原知幸の闘いと哀しみ、そして新しい命を迎える家族の日々。
本書では“模範青年”像を脱皮し、作家宣言から暗闇の思想に至る経緯を伝える70〜80年代の瑞々しいエッセイを収録する。

著者略歴
新木 安利
アラキ・ヤストシ

1949年、福岡県椎田町(現・築上町)に生まれる。北九州大学文学部英文学科卒業。元図書館司書。1975年から『草の根通信』の発送を手伝う。
【著書】『くじら』(私家版,1979年)、『宮沢賢治の冒険』(1995年)、『松下竜一の青春』(2005年)、『サークル村の磁場』(2011年)、『田中正造と松下竜一』(2017年)、『石原吉郎の位置』(2018年)、『石川啄木の過程』(2019年、いずれも海鳥社)
【編著書】 前田俊彦著『百姓は米を作らず田を作る』(海鳥社,2003年)、『勁き草の根 松下竜一追悼文集』、(草の根の会編・刊,2005年)『松下竜一未刊行著作集』全五巻(海鳥社,2008年~2009年)

梶原 得三郎
カジワラ・トクサブロウ
1937年、大分県下毛郡上津村(現・中津市本耶馬渓町)に生まれる。1956年、中津南高を卒業して、住友金属小倉製鉄所の日雇い臨時工となる。約六年後に正社員。1972年、35歳のとき、火力発電所の反対運動に立ち上がった松下竜一と出会い、以後、さまざまな市民運動をともにする。1974年、海面埋め立て阻止行動で逮捕され、37歳で失職。その後、さかな屋(18年)、私立短大学生寮管理人(18年)を経て、72歳で無職となり、現在74歳。
目次

1歌との出会い、そして別れ
2かもめ来るころ
3闘いの哀しみ
4カン・キョウ・ケンの家庭
5土曜童話
初出一覧
天国からの手紙 山田泉


かもめ来るころ

四六判 上製/390頁
定価 3300円(本体3,000円)
ISBN 978-4-87415-690-2
C0095
2008年9月発行

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カテゴリー: 文学・記録