遠藤周作の影と母 

深い河の流れ
日本人とキリスト教
復活と転生、同伴者、厳父と慈母、
そして弱者の罪の救いと、悪……。

『深い河』の磯辺とその妻、大津、美津子、沼田、木口、塚田、それぞれを支柱とし、
『沈黙』をはじめとした数多の遠藤作品を繙きながら独自の視点で遠藤のカトリシズムを追及する。
遠藤文学における弱者と絶対的な悪、罪、そして神の姿とは。
著者略歴
新木 安利
アラキ・ヤストシ

1949年、福岡県椎田町(現・築上町)に生まれる。北九州大学文学部英文学科卒業。元図書館司書。1975年から『草の根通信』の発送を手伝う。
【著書】『くじら』(私家版,1979年)、『宮沢賢治の冒険』(1995年)、『松下竜一の青春』(2005年)、『サークル村の磁場』(2011年)、『田中正造と松下竜一』(2017年)、『石原吉郎の位置』(2018年)、『石川啄木の過程』(2019年、いずれも海鳥社)
【編著書】 前田俊彦著『百姓は米を作らず田を作る』(海鳥社,2003年)、『勁き草の根 松下竜一追悼文集』、(草の根の会編・刊,2005年)『松下竜一未刊行著作集』全五巻(海鳥社,2008年~2009年)

目次

第1章 復活と転生
磯辺と妻の場合
第2章 厳父と慈母、罪と悪
大津と美津子の場合
第3章 同伴者
沼田の場合
第4章 罪と救い
木口と塚田の場合
第5章 玉ねぎと復活
それぞれのインド


遠藤周作の影と母 

四六判 並製/504頁
定価 3080円(本体2,800円)
ISBN 978-4-86656-117-2
C0095
2022年4月発行

キーワード:
カテゴリー: 文学・記録